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2015年10月26日 (月)

ライティングの基礎を無視した結果炎上中の日本水道協会ポスター

昨日のYahooニュースでも話題になってるマンガの中の一文ですが、もしこれを外注して作ってもらったのなら、その会社のライターは失格です。社内の人が書いてるのなら、もう少し勉強しましょう。プロ視点で斬らせていただきます。

まずこちらがヤフーの記事です
http://headlines.yahoo.co.jp/hl…

そこで使用されているポスターのセリフの日本語ですが、文章と呼べるレベルにさえ至っていません。この文章、致命的なポイントがたくさんあります。うちのライターにも反面教師的な素材として見せるつもりです。全部書くと長くなりますので一部だけ「何がいけないのか」を書いてみましょう。

 

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このポスターのセリフ、このような文章が書かれています。

「さっきまで水野くんが飲んでた水道水飲んじゃったぁ!! おいしーい!! でも、この水って当たり前に出るものじゃないんだよね!! 日本の高い水道技術のおかげで、水道に適切なメンテナンスがなされて、水野くんと私の元に安全で美味しい水が届いているんだよね!! 水道の維持には莫大なお金がかかるみたいだけど、老朽化していく水道施設を定期的に更新して行かなくちゃいけないし、いざというときに水が止まらないためにも耐震化にしっかり取り組んでいかないといけないな!! 私と水野くんは水道でつながってる!!」

 では添削してみます。

 1)言葉の繰り返し

この文章およそ240文字程度ですが、その短い文章中に同じ言葉が何度も繰り返されています。ライティングの基本では150文字程度に一回、を目処にするよう指導しています。「言葉の繰り返し」は読み手にストレスを与えてしまいます。240文字なら12回がメドですね。

画像で色を塗ってあるので分かりやすいと思います。
・水道 6
・水野くん 3
・水 3
・感嘆符 6回 (使いすぎです)


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2)一文が長すぎて「主語」と「述語」が日本語として成立していない。
これも基本ですが、私は一文60文字以内にするよう教えています。

この部分です
「水道の維持には莫大なお金がかかるみたいだけど、老朽化していく水道施設を定期的に更新して行かなくちゃいけないし、いざというときに水が止まらないためにも耐震化にしっかり取り組んでいかないといけないな!!」

この一文に「三つの主文」(伝えたいこと)が入ってしまっています

・水道の維持には莫大なお金がかかる
・老朽化していく水道施設を定期的に更新して行かなくちゃいけない
・いざというときに水が止まらない

これを受ける結論部分(述語)
「耐震化にしっかり取り組んでいかないといけない」には日本語的に(文法として)つながらないものばかりです。これは一つの文章に主題となる文章(主文)を複数入れてしまった結果です。


これを「表記のユレ」と言いますが、この場合文章は短く分けるべきです。
ライティングの目的は、「読み手」にストレスなく分かりやすく内容を伝えることです。


もしこれを書いた人がうちに応募してきたら、その場でお断りします。笑


細かいツッコミポイントはまだまだありますが、長くなるので少しだけ校正点をあげてみました。

 

■例えば「水道施設」は「更新」するものではありません。意味としては「前の状態を改めること」ですが、使い方を間違えています。ソフトウエアや記録は更新しますが、設備などに使う言葉ではありません。

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